乙女の祈り

大規模停電さんの「いつまでもそこにある星空」をプレイさせていただきました。
２００７年に出たゲームで、使用ツールはYuuki!Novelです。
ただ、そこまでの不自由はなく、スキップもできるので周回プレイにもそこまでのストレスはありません。
強いて言うなら、既読スキップではなくて、読んでいない場合でもスキップしてしまうので、気をつけながらスキップさせないといけないということでしょうか。

内容としては、乙女ゲームにチェックが入っているものの、いわゆる乙女ゲームかと言われると首をひねるようなストーリーでした。

内気な少女・つぐみが、不思議な力を手に入れるところから物語は始まります。
そして最初はよくわからないまま終了……。
え、どういうこと？　と思いながらも、最後にしおりを挟むかどうか尋ねられたので、しおりを挟んでから「しおりから読む」を選択して見ると別の文章が。
ループもので、クリアごとにしおりを挟んで、次のストーリーはそこから読み進めて……という感じの流れになります。

フルコンプにはだいたい、１時間半くらいかかりました。
途中、百合展開があったりなどして、しかもそれが明確に百合展開に行きそうな感じの選択肢ではないので、苦手な方は避けた方がいいと思います。

ゲームとしては大変面白く、絵もキレイで、スチルもよかったです。
YuukiNovel製なのが残念なくらいです。

絵だけでも７００円分の価値はあるなと感じました。
スチルの枚数はそこまででもないですが、立ち絵が豊富で、見ていて飽きません。

ただ、やはりメインとなるのが女の子２人（内気な「つぐみ」と、その親友で明るい「千佳」）で、彼女たちが同じ同級生を好きになって……というような流れなので、ドロドロとした展開になりがちな部分もあります。

そういったものに地雷がないのであれば、いいループものだと思いました。
乙女ゲーム的な萌えを期待できるゲームではありませんが……。