乙女の祈り

以前、体験版の方をレビューさせていただいた、空想庭園さんの絆巫女製品版を購入してみました。

体験版が短めだったので、全体的なボリュームは少なめなのかな？　と思ったのですが、トゥルーエンドにたどりつくまでにだいたい1時間半ほどかかったので、普段よりはボリュームがあるかなと思います。
ただ、今回は他と違い、失敗選択肢を選ぶと即バッドエンドへ……的なエンディングが多く、基本的に一本道だったので、体感のプレイ時間が長く感じられたところもあります。
フルコンプにかかったのも1時間半でした。
（選択肢ごとにセーブしながら、失敗エンディングを見る→ロードして成功選択肢を選ぶ、といった感じに進めたので）
攻略自体は、攻略方法も同梱されていますし、特に難しくありません。
フルコンプデータも同梱されているので、どうしても見られないCG等がある場合には、フルコンプデータを使うという手もあります。
また、オマケとしてついてきたノベルとラフ集は、本編のネタバレ要素を含むので、プレイ後に見た方がいいかと思います。

今回はこれまでの空想庭園さんのゲームに比べ、エッチシーンが多めで、CGも肌色率が高かったように思います。
絵は塗りも含めてとてもキレイで、雰囲気があっていいと思います。モザイクなどはなく、うまく身体などでそういった部分が必要なところを隠していたり、光でぼかしていたりなどしています。

ボイスに関してはフルボイスなのかと思っていたのですが、どうやらパートボイスのようです。
どういった基準でボイスの有無が決まっているのかはよくわからないのですが、ボイスのあるセリフとないセリフがありました。エッチシーンでもボイスがあるところもあれば、ないところもあるといった感じです。
主人公の名前は変換できないので、ボイスでも名前を呼ぶシーンではちゃんと名前を呼んでくれます。

ストーリー的には、和風ファンタジーで、攻略キャラもややボケたところが可愛らしく好感が持てるのですが、邪気というものを滅ぼすためには主人公が攻略キャラに身体を貸さなければならず、その方法がエッチして中に出すこと……なので、緊迫感があるはずのシーンなのに「急いでエッチしなくちゃ！」なことになったりするので、そこが気になると言えば気になります。
細かいことを気にしないで楽しめばよいのかも……と思いながらも、すぐ近くまで敵が迫っている状況で……などはどうしても気になってしまって、私はいまいち入り込めませんでした。

とはいえ、値段分のボリュームはあるかと思いますし、スチルも豊富なので、設定が好みであれば購入を検討される価値はあると思います。