乙女の祈り

Fortuneringさんの「星条青玉 CompleteEdition」をプレイさせていただきました。
古いゲームではあるのですが、値段に見合う大ボリュームのゲームで、１プレイはだいたい４時間ほど。

画面サイズが大きめ（800×600）の全画面ノベル方式で、上部にメニューバーがないので、ほとんどの操作をショートカットキーもしくは右クリックで出てくるシステムメニューから行う形になります。
ショートカットキーに関してはマニュアルにも載っているのですが、普段は使わない機能を覚えるのはちょっと面倒かな、と感じました。

古いゲームなので（大本のゲームが2003年発行のもので、CompleteEditionは2007年にリメイクされたものです）今よりもPCゲームをやるような女性ユーザーがコアだったのかも、とも思うのですが……。
ライトユーザーなのもあって、慣れるまではやや手間取りました。

また、私はせっかちなタイプなので、普段は「文末まで一気に」にチェックを入れてプレイすることが多いのですが、この作品ではそれはしない方がよいようでした。
ページの途中で立ち絵が切り替わるときに、一旦画面が明るくなるのですが、それが何度か繰り返されると画面がチカチカしているような気分になるので……。

そのような感じに、システムに特に不足はないものの、ところどころでストレスがたまります。
私は最初にルークルートから攻略を始めたのですが、途中で突然ミニゲームが出てきて、直前の文章をしっかり読んでいなかったのもあって失敗してバッドエンド、というしょんぼりな事態にもなりました……。
こういう「バッドエンド直行」になるような失敗に関しては、エンディングリストに記載されるようなエンドでもないため、実際のエンド数は公式サイトで告知されているよりも多いのではないでしょうか。
詳しくは、公式で出されている攻略本をご覧になられるのが早そうです。

とはいえ、エンディング後に攻略のヒントが出るなど、攻略に関しては親切な作りになっているので、時間さえかければコンプリートは難しくないかと思います。

ただ、途中でブツリと切れるようなバッドエンドもあり、デフォルトのままプレイしているとプロローグ後に流れるムービーをスキップできないので、プレイ前に公式サイトで配布されている修正パッチをあてることをお勧めします。
私は始め、パッチをあてる必要があるのに気づかず、スキップできないムービーに少ししょんぼりしました。

ストーリー的には恋愛と、それ以外の本筋とがあるような感じで、１キャラ攻略しただけでは色々と解けない謎があります。コンプリートすると謎が解ける、とエンディング後に出てきたメッセージには書いてありました。
エッチシーンに関してはやや長めで、雰囲気のあるテイストです。サンプル文章が掲載されているので、気になる方は先に確認してからプレイされるとよいかと思います。

とにかくボリューム感があるな、と感じたゲームでした。
シナリオがプレーンテキストで2M以上と公式サイトにありましたが、１ルート分のテキスト量もかなりのものではないかと思います。
恋愛だけではない、長編ファンタジーを楽しみたい方向けのゲームです。