乙女の祈り

R15で、性的な描写、流血、猟奇的な内容を含む、と注意書きがあったので、少し覚悟はしていたのですが――
性的な描写に関しては比較的しっかりと描かれていましたが、他の２つに関してはそこまで細かく描かれているわけではないので、少々の耐性があるかたなら問題ない範囲かなと思います。

ギュスターヴもジルベールもいいですが、レティシアの絵が可愛くて、どうせなら主人公の顔グラフィックも普段から出てればよかったのに……などと思ってしまいました。

スチルも豊富で、顔の出ていないスチルにも雰囲気があってすごく素敵です。
CGモードも搭載されているので、たまに起動しては眺めたくなります。

ただ、やはり公式でも注意されている通り、「流血描写・猟奇的な内容」は含まれているので、苦手な方は避けられた方がよいかと思います。
グラフィックで派手に出なければ平気だとか、多少なら大丈夫、と言う方なら問題ないレベルの描写です。

raqtさんのR15な乙女向フリーウェア、くらぐりをプレイさせていただきました。
暗闇の中で手探りで、図書館司書のリノを探すゲームです。

攻略を見ながらプレイして、だいたいフルコンプまでに30分ほどかかりました……。
ヒントなどは充実していて、普通に考えればもっと素早くプレイできていてもいいはずだったのですが……。
実はしばらく、どうやって進めばいいのかわからなくて……。

途中で気づいたのですが、画面真ん中の矢印は十字キーのようにその通りの方向に動いてくれるわけじゃなく、右上のコンパスと照らし合わせて、どちらの方向に進みたいかを決めるもののようです。
それに気がついてからは、さくさく進めることができました……！
ファミコン世代はこれだから……、十字キーに慣れ過ぎていて、矢印と見れば押した方向に動くと思い込んでしまって。ちゃんと画面をみないといけないな、と反省です。

そんな体たらくでもフルコンプまで頑張れたのは、ひとえにリノがものすごく自分好みのタイプだったからで（グラフィック的な意味でも……）セクハラするゲームなのかと思ったら、なんとセクハラされるゲームだったという……。
すぐに赤くなったり変なことを言い出したりする主人公も可愛かったです。

ヒントが充実しているので、上記の操作方法さえ覚えてしまえば、ゲームが苦手でもそこまでストレスをためずにプレイできるかと思います。
キャラも可愛いですし、探索なんて難しそう、などと食わず嫌いをせずにぜひ。とオススメしたくなる作品でした。
 

カエル発電所さんの「ハイエナ勇者」をプレイさせていただきました。
R15の短編ノベル（フリーウェア）です。

フルコンプまでにかかる時間はだいたい20分くらい。
選択肢は1か所しかないので、EDは３つありますが、特に迷うことはありません。

System3.9を使って組まれているので、操作感はちょっと他の乙女ゲームと違います。
具体的に言うと、システムメニューが色々あってどこを設定したらいいのかよくわからないという……。
でも、デフォルトのままでもそこまで不自由はありませんし、セーブとロードとスキップは画面上のボタンからできるので大丈夫です。

短期間で作る！　がコンセプトだったそうで、グラフィックは全部モノクロ（鉛筆書き＋グレーで影をつけたりなどしてある感じ）ですが、それでも背景含め50枚近くあります。
モノクロで鉛筆書きとはいえ、漫画的な表現が多く、見ていて楽しかったです。

ヒロインのタフィは元々「ハイエナ」と呼ばれるケチな泥棒だったのが、ひょんなことから勇者にまつりあげられてしまう――というコメディタッチの作品です。
王子のセルチェドが予想の斜め上方面な変態で笑ったり、登場人物の欄には紹介のないもう1人の攻略キャラがすごく鼻息が荒かったりと、他とは一味違ったテイストでした。

R15ということで油断していましたが、尻は出るわ乳は出るわ、意外とエロいシーンが多いので、苦手な方はお気をつけください。最中のシーンも（描写はあっさりめだとはいえ）出てきます。

下ネタがOKの方なら、かなり楽しめる内容だと思いました。
私はどちらかというとセルチェドが好きです。変態でツンツンしててたまにデレるなんて可愛いですよね……。

ハスカイトーネさんのフリーソフトで、R15乙女ゲームです。

ヒゲ面の悪魔（攻略キャラ）とツンツンした巨乳悪魔（ヒロイン）という、設定の時点でワクワクしてしまうようなゲームだったのですが……
主人公の乙女ゲーとは思えないほどの突き放しぶりに、いいぞもっとやれ！　と画面の前でエールを送ってしまいました。

1プレイにかかった時間はだいたい20分ほど、フルコンプまで1時間弱といったところでしょうか。
攻略ヒントもありますし、選択肢もそこまで多くないので、コンプリートは難しくありません。
システム的には必要なものはそろっているので特に不自由はなく、オマケにあった後日譚はニヤリとしました。

攻略キャラがオヤジでひげ面で褐色肌など、なかなかよそでは見ない要素の揃ったゲームです。
ツンツン系ヒロインが好きな方にはオススメのゲームだと思います。
 

KlarerRegenさんのクイズゲー、DREAM the Secondをプレイさせていただきました。
乙女ゲー分類のようなのですが、主人公は男性キャラです。
ギリシャ神話をベースにしていますが、特にその手の知識がなくても問題はないかと思います。

生き倒れ寸前の主人公・オネイロスが、謎の女性に水と食べ物をもらうべくクイズに答えるゲームです。
単純なクイズゲーかと思ったら、謎の女性に会うために毎朝、どこにいるか探さないと行けなかったり、クイズの難易度が意外と高かったりと、フルコンプまでにはなかなか時間がかかりました。だいたい、40分ほどです。
コツをつかめばそこまで難しくはありませんし、攻略ヒントもあるので、コンプできないということはないかと思うのですが……。

EDやOPをスキップできたりなど、細かいところは使いやすくできています。

が、タイトル画面でどこがスタートなのかわかりづらかったり（蝶のアイコンにカーソルを載せると文字が出てきます）、スキップがなかったりなど周回プレイが前提の構成であるだけに、やや使いづらさを感じてしまいました。文字も小さめで、サイズ変更などはできなさそうです。

そうした細々としたところでストレスがたまることはありますが、ゲームそのものは飄々とした主人公のキャラクターに嫌味がなく、途中クスリと来るようなところもあって、プレイしていて楽しかったです。
ただ、恋愛ものかと言われるとやや首をひねるところがあり、あまあまの乙女ゲーをお求めの方には向かないと思います。

ゆうあかりさんの「さめゆめ、愛たい！」をプレイさせていただきました。
１５禁のフリーウェアで、電波10とメニューページに記載があったので「電波……？」と思いつつプレしたのですが、まさしくそんな感じの内容でした。

プレイ時間は、私がざくざく読んで行くせいもあってか、だいたい1プレイ20分ちょっとくらいでした。
総プレイ時間はだいたい、1時間くらいです。
（公式によれば1周は30～40分だそうなので、この辺りは読む速度によると思います。私は多分ちょっと早めなのかと）

絵がキレイでその時点で「素敵だな！」とわくわくしていたのですが、プレイして期待以上の電波ぶりに悶えました。すごく電波です！　もちろん褒め言葉です。
あまりの電波に、バッド系エンドばかり見たくなる病にかかってしまいそうなくらいです。
画面のデザインもとても素敵ですし、スチルもフラン先生の美しさと怪しさにすっかり参ってしまいそうになっておりました。

システムに関しては必要なものはそろっており、プレイに支障はありません。
オマケも充実していて楽しかったです。

ただ、公式にもある通り、電波なゲームです。
完全なハッピーエンドをお求めの方には向かないゲームかと思いますので、そこは気をつけられた方がいいかと思います。好みにあいそうなら、ぜひ、プレイすることをオススメします。

平凡な毎日を送っていた主人公。
彼女が住む小さな町を、一つのニュースが騒がせた。
通り魔殺人事件。
そして彼女は通り魔に遭遇し、刺し殺されてしまう。

目が覚めたら知らない場所にいた。
彼女は血を糧に魔法を放つ大量殺戮兵器として、異世界で蘇ったらしい。
『吸血鬼』
その世界の人は、彼女をそう呼んだ…。

元の世界に戻りたい？この世界に留まりたい？
大切な人を守りたい？世界の全てを破壊したい？

ねぇ。
あなたなら、どうしたい？

sugar starさんのR15乙女ゲーム、「吸血鬼の夜」をプレイさせていただきました。
シェアウェアで300円、DL販売中のゲームです。

1プレイは30分ほどで、総プレイはスキップを使ったりしながらで1時間ほど。
選択肢もわかりやすいので、さくさくプレイができました。
システム的には、ほとんどの操作を上部メニューバーで行います。
1回クリアした後も、タイトル画面には「続きから」というのは出て来ないので、メニューバーの「栞をたどる」からロードしてください。また、プレイ中、右クリックではメッセージウィンドウが消えるだけです。

ダークな展開もあるとのことでしたが、鬱ゲーが好きな私には、逆に鬱系エンドの方がキュンキュン来ました。
ハッピーエンドの場合でも完全にハッピーとは言いきれないような展開もあり、そういったストーリーが好きな方にはオススメです。

どのキャラもよかったのですが、レオーネとキャデルは大変自分好みのタイプでした！
パンティーにこだわるキャデルのあけすけな言動には大笑いしつつ萌えさせていただきました……！
また、R15ということでしたが、流血描写もグラフィックとしてはないので、血が苦手な方でも安心してプレイできるかと思います。
キャデルは１人でエロ度を上げているような気もしますが、他はそこまで激しい展開にはならないのでご安心ください。

北風ナライさんのR15乙女向ゲームをプレイさせていただきました。フリーウェアで、サイトからDLできます。

細い腰のオジサマ・鬼井さん（スクリーンショットの立ち絵のキャラです）にタッチするゲームで、１プレイは５分もかかりません。フルコンプまではだいたい２０分くらいでした。

ヒロインが鬼井さんを押して押して押しまくる！
みたいなノリで、２人の軽いやりとりが見ていて楽しかったです。
目パチもあったりして、眺めるだけでも飽きないゲームです。

セーブはありませんが、一度プレイしたあとはクイックスタートができるので、プレイは快適です。
画面サイズが600*800と縦長で、私の小さめディスプレイだと下の方が切れてしまうのですが、文字などは比較的うえの方に出てくるのでそこまで不都合はないかと思います。
（グラフィックが下の方までじっくり見られないのが、残念と言えば残念です）

オマケも充実していて、見ていてクスッとしてしまいました。
おじさま好きならぜひ！　鬼井さんが可愛くてキュンキュンします。
 

Alpさんの短編乙女ゲーム（フリーウェア）です。
R15作品なのですが、特に激しい描写はありませんのでご安心ください。
総プレイ時間はだいたい１５分くらいで、選択肢も１か所なので、コンプは特に難しくありません。
突然、猫耳が生えてしまったヒロインに、騎士様たちが萌え萌えしているようなストーリーです。愛され系の可愛いお姫様がほのぼのしていてよかったです。

とにかく絵がキレイで、それだけでもプレイする価値はあると思います。
プレイ後にもたまに起動して見返したくなる１作でした。